ネット販売の返品クーリングオフとは

HOME | ネット販売・アダルトサイト

Q:アダルトサイトの請求画面が出てきたがどうすればいいか?

 
請求画面若しくは請求メール等に相当の心当たりがあり,事業者側の請求行為に法的理由があれば支払い義務は生じる。そうでなければ,①クリックしない。②承諾しない。③返信しない。つまり何もしない。④PCのタスクマネージャーを起動し,アプリケーションを(強制)終了させる。又は,電源オフして再起動等,PC操作により請求画面が消滅する場合がある。
※当職の免責事項:上記のご判断,PC操作のご判断,操作方法はマニュアルを確認するなどしてご自身の責任でお願いします。操作方法についてアドバイスが必要な方は,無料相談から状況をお知らせください。

ネット販売での返品クーリングオフとは

今や主流のインターネット通販やサービス提供。一般雑貨販売からアダルトサイトまで,全ての商品・役務サービスの表示方法に行政規制は適用される。

全商品の共通事項,各商品ごとの詳細事項及び最終申込画面の表示に規制がある。

共通表示部分及び各商品ごとの広告若しくは商品説明並びに最終的な申込画面において,顧客にとって容易に認識することができるよう表示していると考えられる返品特約の表示方法を確認しましょう。

 
図3
インターネット通販等の画面での特約表示
返品特約全てについて,広告及び最終申込み画面中の各商品の説明箇所において,明瞭な方法で,かつ,他の事項に隠れて埋没してしまうようなことがないように表示している。

図4
返品可や不可や送料負担等

以下の全てを満たしている表示方法である。
 
①広告中の各商品の説明箇所において,「返品不可」,「到着後○日以内に限り返品可」,「使用前に限り返品可」,「送料はお客様負担」等,主に「返品特約における重要事項」について示したマークの添付や文字での表示を,明瞭な方法で,かつ,他の事項に隠れて埋没してしまうようなことがないように表示している。
 
(例:商品の価格や電話番号等,消費者が必ず確認すると考えられる事項の近い場所に,商品の価格等と同じサイズで表示する,パーソナルコンピュータの場合において標準設定で12ポイント以上の文字で表示する,色文字・太文字を用いる等して表示するなど)
 
①-2
 
最終申込み画面中に、各商品の名称や価格等についての表示に加えて、返品特約について示したマークの添付や文字での表示を、明瞭な方法で、かつ、他の事項に隠れて埋没し
 
てしまうようなことがないように表示している。
 
(例:パーソナルコンピュータの場合において標準設定で12ポイント以上の文字で表示する、色文字・太文字を用いる等して表示するなど)する。
 
 
②または,返品特約がパターン分けされている場合に,そのパターンに応じて,「返品A」・「返品B」などの分類がなされ,それを表すマークの添付や文字での表示を,明瞭な方法で,かつ,他の事項に隠れて埋没してしまうようなことがないように表示している。
 
③以上を行った上で,その他返品特約の詳細については,「その他,返品についての詳細はご利用ガイドをご参照下さい。」等の表示をし,そこをクリックすると共通表示部分が表示される方法。
 
④いわゆるインデックスタブ等を通じた表示広告から申込みにいたる全ての段階において,いわゆるインデックスタブのような,希望するページを素早く表示させるためのものにおける「ご利用ガイド」等の表示をクリックすると,共通表示部分が表示される方法。
 
⑤共通表示部分における返品特約についての表示が,返品特約がどこに書かれているかを一見しただけで確認することができるように表示している。
 
(例:「返品に関するお知らせ」等の表題を設けて,消費者にとって返品特約についての記載がなされている箇所がはっきりしているものなど)する方法。
 
⑥「返品特約における重要事項」については,消費者が容易にその内容について認識することができるよう,その他返品特約の詳細よりも明瞭な方法で表示している。
 
(例:商品の価格等と同じ文字の大きさとする,色文字・太文字を用いるなど)する方法。
 
⑦1つのホームページ中で広告している様々な商品について,それぞれ異なる返品特約が適用される場合に,それぞれの商品について,いかなる返品特約が適用されるかを消費者に分かりやすく表示することで,共通表示部分との対応関係が明確である方法。
 
(例:共通表示部分に,「下着類(靴下を含み,色柄付きのTシャツを含まず。)は返品不可。」,「飲食料品(サプリメントは含まず。)は返品不可。」と表示することで,どういった種類の商品が返品特約の対象となっているかが明確であるもの。)。
 

共通表示部分及び各商品ごとの広告若しくは商品説明並びに最終的な申込画面において,顧客にとって容易に認識することができるよう表示していないおそれがある返品特約の表示方法

 
図5
ネット通販広告の文字の大きさ明瞭に

広告中の各商品の説明箇所において,返品特約について何らの表示も行っていないものや,不明瞭に表示する方法
 
(例:極めて小さな文字で表示するなど),または,他の事項に隠れて埋没してしまうように表示する方法。

図6
返品特約についての表示など説明が必要

各商品の広告部分及び共通表示部分について,以下のいずれかに該当している表示方法は不明確な表示方法と看做される。
 
①広告中の各商品の説明箇所において,返品特約について何らの表示も行わない方法。
 
①-2 申込み画面中で各商品の説明箇所において、返品特約について何らの表示も行わない方法。
 
②広告中の各商品の説明箇所において,「返品不可」,「到着後○日以内に限り返品可」等の表示を行っているものの,膨大な画面をスクロールしなければ当該表示にたどり着けないような箇所において表示する方法。
 
③「返品について」等の標題を設けない等により,返品特約についての説明が埋没している方法。
 
④目につきにくいページの隅のような箇所に表示する方法。
 
⑤極めて小さな文字で表示する方法。
 
⑥「返品についての詳細はこちら。」等,返品特約の詳細については共通表示部分で表示していることについての消費者への案内を,極めて小さな文字で表示しているものや,何度もページを移動しなければ共通表示部分に至らない方法。
 
⑦ いわゆるインデックスタブ等,それをクリックすると共通表示部分が表示されるものを,表示していない方法。
 
⑧共通表示部分における返品特約について,何十条にも及ぶ返品特約以外の事項を含んだ購入規約の中の他の項目と区分していない等,返品特約が埋没しているような表示方法。
 
⑨返品特約について極めて小さな文字で表示している方法。
 
⑩一つのホームページ中で広告している様々な商品について,それぞれ異なる返品特約が適用されるにもかかわらず,それぞれの商品について,いかなる返品特約が適用されるかを消費者に分かりやすく表示していないために,共通表示部分との対応関係が不分明な方法。
 
(例:共通表示部分に,「下着類,飲食料品等,購入後価値が極めて低下するものは返品不可。」とのみ表示しているため,返品特約の対象に肌着と同様に使用されることがあるTシャツや一般の飲食料品ではない栄養補助のためのサプリメントが入るか否か不分明なものなど,返品特約の対象となる商品の外延が不明確であるもの。)。
 

 インターネット販売やサイトによるサービス提供には,第三者の審査若しくは確認機能が存在しない場合が殆どで,行政側はガイドラインという形式で法律を補い,「わかりやすさ」の一定の基準を明示している。
 昭和51年に現行法の基礎が制定されたが,当時,現代のICT技術の革新からなるトラブルを誰が予想しただろうか? 返品特約について,わかりやすいかどうか,ネットの中の表現について規制しようとするのは,困難なのかもしれない。  
 海外に当該通販コンテンツがアップロードされたサーバーがある場合,端末やディバイスの規格性能が原因で表示が異なる場合,さらには申込みをした場所によって,現行法では規制対象になるのか,ならないのか不明確ではある。 
 中途解約制度が法令で明文化されている商品サービスが,ネットのストリーミング動画や専用SNSで提供される場合は適用されるのか,それともネットの表示規制だけが適用されるのか,ネット配信による英会話教室,学習塾等のサービスは,解約の問題が生じた場合に,何を基準にするのかが問題となるのは否めないところだ。 
 解約の問題が生じた場合に,申込時の広告若しくは説明書き表示の状態や方法及び内容,被害の規模,事業者の悪質性,現代社会風土などを総合的に勘案して,個別具体的に解決を図るのが妥当であろう。 ネット社会では自己責任も問われやすい。 便利で安価な反面,当該商品若しくはサービスが実在するのかどうか,確認できない場合が少なくない。 量販店や百貨店のように,正当な苦情を申し入れれば営業担当者が飛んで来て謝罪され問題のない商品を設置又は交換し,さらに誠意も示してくれる,という対応は全く期待できないリスクもある。
 どちらを選択するのかは,消費者の自由でもあり責任でもある。