Q:アダルトサイトの請求画面が出てきたがどうすればいいか?

 
請求画面若しくは請求メール等に相当の心当たりがあり,事業者側の請求行為に法的理由があれば支払い義務は生じる。そうでなければ,①クリックしない。②承諾しない。③返信しない。つまり何もしない。④PCのタスクマネージャーを起動し,アプリケーションを(強制)終了させる。又は,電源オフして再起動等,PC操作により請求画面が消滅する場合がある。
※当職の免責事項:上記のご判断,PC操作のご判断,操作方法はマニュアルを確認するなどしてご自身の責任でお願いします。操作方法についてアドバイスが必要な方は,無料相談から状況をお知らせください。

インターネット申込画面の規制

・・を見る」という表示を押しただけで,支払い義務が生じるのか?

まだ注文内容を確認しようとしていたのに・・・,希望した商品やサービスを確認するつもりが,,,,いくら支払うか書いてもいないのに,,,

消費者がネットサイトでサイト運営者と契約(事業者に商品・サービス提供義務が生じ,消費者に支払い義務が生じること)が成立し,それが有効かどうかを判断する指針となる表示画面の仕様原則が規定されている。

 

1 特定商取引に関する法律施行規則 経済産業省令第16条第1項には,次のように規定されている。 その第1号から見ていきましょう。

特定商取引法規則によるネット通販申込説明義務

(1)第16条第1項第1号では,インターネット通販において、あるボタンをクリックすれば、それが有料の申込みとなることを、消費者が容易に認識できるように表示していないことを規定して,これをしないように規制するものである。
 
①以下を満たしている場合には消費者が容易に認識できると考えられる。
 
 申込みの最終段階において、「注文内容の確認」といった表題の画面(いわゆる最終確認画面)が必ず表示され、その画面上で「この内容で注文する」といった表示のあるボタンをクリックしてはじめて申込みになる場合。(参考:良い例【認識しやすい画面例1】)
 

ステップ1:商品の選択
ネット通販商品の選択
ステップ2:個人情報の入力
ネット通販個人情報入力画面
ステップ3:最終確認画面の表示
ネット通販最終確認画面の表示
ステップ4:最終的な申込完了通知画面
ネット通販最終的な申込完了画面表示

② いわゆる最終確認画面がない場合であっても、以下のような措置が講じられ、最終的な申込みの操作となることが明示されている場合。
(参考:良い例【認識しやすい画面例2】)

ネット通販最終確認画面の認識しやすい良い例

a.  最終的な申込みにあたるボタンのテキストに「私は上記の商品を購入(注文、申込み)します」と表示。
 
b.  最終的な申込みにボタンに近接して「購入(注文、申込み)しますか」との表示があり、ボタンのテキストに「はい」と表示されている表示。
 
③以下のような場合は,不明確であり,消費者は容易に支払い義務が生じたのか,いくらなのか,いつ支払うのかなど,了解若しくは認識していないままで申込がされてしまう,と看做される。
 
 a. 最終的な申込みにあたるボタン上では,「購入(注文、申込み)」などといった用語ではなく,「送信」などの用語で表示がされており,また,画面上の他の部分でも「申込み」であることを明らかにする表示がない場合。
 
(参考:悪い例【認識しにくい画面例3】)

ネット通販最終確認画面の認識しにくい悪い例3
ネット通販最終確認画面の認識しにくい悪い例3-2

(2)第16条第1項第2号では,最終申込画面及び最終申込画面までの過程において,申込内容について確認できず,申込の為に入力した個人情報及び希望の商品,規格等を容易に訂正できない表示を規制するものである。
 
(3)以下の①,②の両方を満たしているような場合は,一般に,申込内容について,申込ボタンを押す前(契約成立,支払義務が発生する前)に確認もできるし,訂正もできる表示と認定される。
 
(参考:良い例【認識しやすい画面例4】)※上記画面例1も下記4と同様に良い例

ネット通販最終確認画面の認識しにくい悪い例4

①申込みの最終段階で,以下のいずれかの措置が講じられ,申込み内容を容易に確認できるようになっていること。
 
A.申込みの最終段階の画面上において,申込みの内容が表示される場合。
 
B.申込みの最終段階の画面上において,申込み内容そのものは表示されていない場合であっても,「注文内容を確認する」といったボタンが用意され,それをクリックすることにより確認できる場合。あるいは,「確認したい場合には,ブラウザの戻るボタンで前のページに戻ってください」といった説明がなされている場合。
 
② 上記①により申込み内容を確認した上で,以下のいずれかの措置により,容易に訂正できるようになっていること。
 
A.申込みの最終段階の画面上において,「変更」「取消し」といったボタンが用意され,そのボタンをクリックすることにより訂正ができるようになっている場合。
 
B.申込みの最終段階の画面上において,「修正したい部分があれば,ブラウザの戻るボタンで前のページに戻ってください」といった説明がなされている場合。
 
 
 
(4)以下のような場合は,第2号で定める行為に該当するおそれがある。
 
A.申込みの最終段階の画面上において,申込み内容が表示されず,これを確認するための手段(「注文内容を確認」などのボタンの設定や,「ブラウザの戻るボタンで前に戻ることができる」旨の説明)も提供されていない場合。
 
B.申込みの最終段階の画面上において,訂正するための手段(「変更」などのボタンの設定や,「ブラウザの戻るボタンで前に戻ることができる」旨の説明)が提供されていない場合。
 
 
(参考:【画面例5】)

ネット通販最終確認画面の認識しにくい悪い例5

C.申込みの内容として,あらかじめ(申込者が自分で変更しない限りは),同一商品を複数申し込むように設定してあるなど,一般的には想定されない設定がなされており,よほど注意していない限り,申込み内容を認識しないままに申し込んでしまうようになっている場合。
 
(参考:【画面例6】)

ネット通販最終確認画面の認識しにくい悪い例6